はなしば事務員コラムバックナンバー

新しい時代(H31.4.12)

新元号が決まっておよそ2週間。

「令和」

なじんでこられましたか?

私はまだまだ馴染みません。


昭和の時代を知っている人間からすると、

「和」の字が又使われたことには驚きました。

なんとなく響きも近いですよね。

「しょうわ」と「れいわ」

でも、その原典が日本のものになったのは良かったと個人的には思います。


さて、新しいことやものというのは、なかなか慣れません。

でも、いつか慣れる。

状況が変わるのは怖い。

でも、いつか慣れる。


なにかに行き当たった時、これを思い出したいと日々考えます。

仕事がしんどい。

人間関係がしんどい。

こういうとき、変わることの恐怖から、人は往々にして維持を好みます。

つまり「我慢」します。

ときによくなることもありますが、大体、良くはなりません。

だけど、思い切って一歩踏み出せば、何かが大きく変わります。


今上天皇陛下を見習って、一歩大きく踏み出したら、新しい時代が来るやもしれません。

悪意に対する自衛について(H31.2.8)

悪意を持って犯罪を犯した人が一番悪い。

これは当然。

誰も疑いようのない事実。


これを前提とする。

そうしないと、度々炎上するこの話題。


元々、悪意から身を守るってのは、結構みんな当たり前にやっている。


強盗に入られないように家に鍵をかける。セコムやアルソックに入る。

ひったくりに遭わないように、ハンドバックは車と反対側にかける。

情報を盗られないように、パスワードをかける。


ところが、このようなことは性犯罪の世界では成立しない。

「被害者にも落ち度があったんじゃないの?」

と言っていると取られてしまう。


例えば痴漢。

短いスカートをはいていたから。

露出が激しすぎたから。

そういうことを言うと、女性は好きなことをする権利がないのか!

と言われてしまう。


最近、巷で噂の出張マッサージサービス。

夜中に女性が一人で男性の家やホテルに行くのは危ないんじゃないの。

そういうことを言うと、女性だから駄目なのか!

と言われてしまう。


こういう問題の場合、炎上してしまうのは、被害者が女性ばかりだから、だと思う。

女性しか被害に遭わないのに、女性だけが自衛しなければならないのは不公平だということなんじゃないだろうか。


同じ女性としていうと、気持ちはわかる。不公平だと叫びたいことは山ほどある。

でも、自衛をしないということとは意味が違うのではないだろうか。

悪意の前には、人は無力だ。

犯罪を犯すことを厭わない人間を止める手段は基本的にはない。


だけど、少しの自衛をするだけで、その悪意をそらせることがあるかもしれない。

だったら、何故しないのか。

夜遅くなるなら、はおるものを持っておく。走れる靴にする。

マッサージ業であれば、二人一組での対応をする。

などなど。

そうすれば、悲しい被害者は、多少は減るのじゃないかな。


こういうことを言うと、被害者が悪いのかと、やっぱり炎上してしまうのだろうか?

炎上させようとする悪意に対する自衛は、本来黙ることなのだけど。

あと1ヶ月(H30.12.3)

今年も師走に入りました。

年末が見えてきて徐々にせわしない時期となってきました。

あと2ヶ月と書いたコラムからも1ヶ月。

時間があると思って大事に過ごせたらと思って努力をしてみると

それなりに有意義に時間を使えたような気がしました。

意識するって大事らしいです。

例えば筋トレ。

ただ腕立て伏せをするだけでは効果は半減してしまうそうで。

どこの筋肉を動かしているか、触ってもらったりして意識しながら動かす。

そうすると、効率的なトレーニングなるそうです。


今年もあと1ヶ月。

焦ってしまう気持ちもあるのが正直なところ。

私の年齢もあって、有名人の方々の訃報がたくさん耳に入った1年だったように思います。

悲しい気持ちにもたくさんなりました。

それでも、残り僅かな平成30年を大事に意識的に過ごしていきたいなと思います。


そして、『平成』という時代も残り5か月。

平成を総決算するまでに、まだまだ時間はあるのだから、

今年の1ヶ月も含めて、毎日毎日を生きていきましょう。


平和に成る、『平成』。

平成の時代が、平和で終わることが出来るように祈りながら。


次の時代は、どのような祈りを抱えた元号になるのでしょうか。

今から楽しみですね。

あと2ヶ月(H30.10.24)

今年があと2ヶ月で終わろうとしています。

今更の議論ですが、この2ヶ月を「もう2ヶ月しかない」とするのか、「まだ2ヶ月ある」とするのか。


正直、焦っていたりすると「もう2ヶ月しかない」と私も思ったりします。

けれど、と思い直すように最近はしています。

2ヶ月って約60日、3600時間、216000分です。

「すごい時間あるやん!」と。

実際、改めて考えてみると、数分でできることっていっぱいあります。

それが何個できるだろう。

ないないと思っていると、焦って時間が余計なくなる気がするので、

あとこれだけあれば、こんなこともこんなこともできる!

そもそも1年の6分の1もあるのに、もう1年が終わった気がするのはもったいないですよね。


今年の汚れは今年のうちに、じゃないけれど。

気に病んでいることを片付けるには、あと2ヶ月、決して短い時間じゃないですよね。

台風過ぎて(H30.9.5)

台風21号が、昨日日本を通過しました。

何年ぶり、何十年ぶり、というその強さや被害の情報がニュースをつけていると舞い込んできました。

近畿各地では電車が計画運休をすることになり、当事務所としても事務所を臨時休業するという状況になりました。


はじめのうちは、正直、仕事していても大丈夫じゃないかという思いもありましたが、昼過ぎごろからの風と雨の状況を見ていると、これは休んでいて正解だったと思いました。

私の家から外を見ていると、トタン屋根がはがれて飛んだり、木箱が壊れて転がっていたり、木の枝が転がっていたりとひどい状況でしたし、家も風で揺れている気分がするほどの音と窓に当たる風圧でした。

夕方になったら少しは落ち着きましたが、また雨が降ったり、風はまだ強かったりと、自然に対して緊張する状況が続いてしまいました。


一晩明けて、晴れ間が見え、空気もきれいだと思う朝でしたが、ニュースをテレビや新聞で見ると、信じがたいほどの被害が各地を襲っていました。

今年になってからも、様々な自然の猛威が日本を襲っています。

人というのは、自然に対してあまりにも無力です。

とにかく、日々、真摯に向き合うしかないのだなと思う、一日でした。


最後になりましたが、被害に遭った皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

臭いものに蓋(H30.5.11)

もう夏が足音を立ててやってきています。

と思ったら、冬に舞い戻ったり。

雨が降ったり,太陽が燦々だったり。

体調崩してないでしょうか。


さてさて。

リアルな話でも,臭い物に蓋,しちゃいますよね。

冷蔵庫とか,「ま,まだ大丈夫かも??」と見ないふりして眠らせているものが奥底の方にありませんか?

見ないふりをしているうちに,本当に見えなくなっちゃうんですよね。

人間の能力ってすごい。

勿論,後でしっかり出てきて,頭を抱えるわけですが。


生きてる上のやっかい事も,臭い物に蓋をしちゃいます。

そこに「やばいこと」があるのがわかっているのに,見たくないってする。

やばいことは起こらなかった。起こっていないことにする。


それって,先延ばしにしているだけ・・・。

しかも,法律上では先延ばしにしていたら,よりやっかいになってしまうことが多々あります。

それを免れる方法があったのに,その期限が過ぎてしまったり。

お金の問題だったら,損害金がガッツリついちゃったり。

期間が長くなることによって,請求される金額が増えちゃったり。

話し合いで済んだものが,訴訟になっちゃったり,差押とかされちゃったり。


何もしなければ,なし崩しになるんじゃないかって思います。

そういうことも確かにある。

相手の怒りもおさまることもあります。

けれど,逆もまたしかり。相手の怒りがものすごく増幅されることもある。


やっぱり一番の手は,臭くなる前になんとかすること,なんですよね。


「臭い物が発酵して美酒になる」とか,奇跡を待ち望むのは,空が降ってくるのを憂いているのと同じくらい馬鹿げたことやもしれません。

追い風と向かい風(H30.3.2)

3月になったとたん、春の嵐が吹き荒れましたね。

全国各地で被害に遭われた方がいらっしゃるようです。

お見舞い申し上げます。


さて、「追い風」と「向かい風」。

なんとなく、生きているうえでは「追い風」の方がいいもののように感じていました。

背中から押されて、100%以上のものを出すことができる。

スポーツでも、マラソンとか、駅伝とか、100メートル走とか。みんな追い風の方がいいみたいですよね。


だけど、先日終わった平昌オリンピックでは、「向かい風」を望むこともあるのだと知りました。

スキーのジャンプ。

伊藤選手の時、それまで向かい風だったものが、スタート直前で追い風にかわり、コーチの方もはっとした顔をされていました。

スキーのジャンプでは、向かい風に乗るほうが、遠くに飛べるのだそうです。


法律事務所に来る人は、人生「向かい風」と思っている人が大半です。

問題が何から何まで降ってきて、思っているより前に進めないと思っている状況です。

そこで、発想の転換なのだと。

向かい風。

その時はつらい。

でも、そこに乗っかることができれば、さらに遠くに飛ぶことが出来るかもしれない。


という、完全ポジティブな考え方。

その問題に乗るというよりは、その問題とちゃんと向かい合う。

向かい合って、それをひとつひとつ解決しようとする。

それが一番大事な姿勢なのだと、私はそう思うのです。


どんなことも、受け取り方次第。

どんなことも、向かい合い方次第。

元号と法律事務、変化すること(H30.1.11)

あけましておめでとうございます。


平成30年が始まりました。

なんだか、二けたの数字の十の位の数字が変わると、大きく変化した気分になります。

今年はそんな年。


法律事務に元号は結構大きな関係があります。

裁判所に事件が申し立てられると、事件番号というのがつきます。

その事件番号は、元号と事件の種類と出された順番で決まります。

例えば、その地方裁判所の一番最初の刑事事件の場合、

平成30年(わ)第1号

となるわけですね。

だから、平成じゃなくなったら、この辺も変わって、結構大きな訂正になるんですよね。


だから来年の5月からの変更は、ちょっとドキドキです。

書類を作るときも訂正が必要になってくるのですね。


物事が変化するのは緊張することです。

できれば、今の状態を続けたいと思うのが人間だそうです。

だから、悪い状態かもしれないと思っていても、これでいいとそのまま居続けてしまうそうです。


変化があったとき、大変なこともあるかもしれません。

でも、その先にもっと素晴らしいことがきっと開けてくるだろうと、私は信じているのです。

疲れている人へ(H29.9.14)

私が法律事務所に勤務してからもう十数年が経ちました。

若かりし頃から、おばさんと言われる年齢に差し掛かっているわけですね。


ま、それはさておき。

この仕事をしていると、疲れている人に良く会います。


そりゃそうです。

おおよそ、この世のもめ事の大半は人間関係ですから。

法律の世界では、法律に基づいて物事を決めていきます。

でもそれは、人間関係を改善するための手段じゃありません。

だから、その人の疲れを取り除くことは、残念ながらできません。


ただ、「疲れ」というのは、はっきりしない人間関係から生まれるものだと思います。

相手が悪いのか、私が悪いのか。私も悪いところがあるけど、相手も悪い。

相手が悪いはずだが、謝らない。

相手はどのように思って、こんなひどいことをするのだろう。

なぜ、どうして、こんなことになったのだろう。


このはっきりしないことを、

はっきりしないまま、

怖くて見ないままでいると、

「疲れ」ます。

わけのわからないものに包まれていることほど、疲れることはありません。


疲れている人へ。

はっきりさせましょう。

自分の周りのことを。

人間関係を、強制的に一つの形をつけるのが法律です。

時にそれは、「痛い」こともあります。「辛い」こともあります。

でも、形がついてしまったら、「疲れ」はしません。


もちろん、全部が全部法律で一つの形をとれるわけではないですが。

それが何かのトラブルの時は、法律というものを思い返すのも一手かもしれません。

『AI弁護士』は誕生するか?(H29.7.26)

最近,AIが熱いですね。

おそらく,将棋の14歳,いまは15歳になった藤井四段の活躍も大きい理由かなと個人的には思っています。

彼は,AI型の天才型将棋士と言われていますね。


さて,人間がAIに勝てなくなって久しいものが,まずオセロ,そして囲碁,チェス,最後の砦と思われていた将棋も,最早勝てなくなっています。

(もちろん勝って欲しいと思っていますが。頑張れ,人間!!)


AIは,過去の全ての対戦情報を全て網羅し,さらにAI同士で対戦し続けて,その情報も蓄積し続けるそうです。

さらに,彼らは疲れ知らずなので,24時間365日,戦い続けられます。

昔の企業戦士のようです。


このようなことが出来るAI,弁護士の仕事は出来るでしょうか。

法律も因果関係を法律上で解決していくものですから,ある程度は可能でしょう。

そのようなマシンも出てくるのではないかと私は予想しています。


では,全てAIがやってのけられるか?

現時点では難しいのじゃないかなと,私は思います。

AI政治家の話も出ていますが,これも同様。

今の膠着した状態を抜け出るためのカンフル剤にはなる気がしますが,

まだ,曖昧な部分や,明文化されていない部分,慣習などがある限り,

全ては成り立たないでしょう。


でも,AI,人の感情も読めるようになって行ってるみたいなので,

遠い将来どうなるかはわかりません。

いつか,AI弁護士もAI政治家も誕生するかもしれませんね。


でも,人間同士のもめ事の解決をAIに任せるようになったら,

それは,AIの世の中であって,人間の世の中ではないなあと思う,今日この頃でした。

私の財産を奪い取られる!!(H29.7.11)

今,とある夫婦がワイドショーを賑わしていますね。

その妻は,夫が私の財産を奪う計画をしている!と叫んでいます。

まあ,他にも色々叫んでいますが……


さておき,

日本においては婚姻期間中の財産は,夫婦の共有財産になるので,気前よく「何も要らない!」なんて言わなければ,離婚するときには基本的には全部,半分こです。

こういう場合,夫の財産のことが良く取り上げられますが,夫でも妻でも同じです。

妻が,例えば結婚中にたんまり稼いで100億円の財産が出来た場合,例えば夫には財産が出来ていなければ,夫は妻から50億円もらう権利があります。

これは,奪うとか,奪われるとか,そういう類いのものじゃないですね。

結婚とはそういうものだということですね。

そういう契約なんです。


最近は,男女平等と言われている社会ですし,

夫より多く稼ぐ妻も増えています。

そういう場合,妻が財産を払わなければいけないということは多々生じてくるでしょう。


けれど,まだまだ夫の財産で生活するもの,妻の稼ぎは妻のものというような思い込みが存在している気がします。

これは,かつての日本社会の名残なのでしょうか?

交通事故で得する方法(H29.6.19)

「ありません。」


世の中には焼け太りという言葉がありますが,

残念ながら,その事故によって生じた損害を全て賄う,もしくはそれ以上を手に入れる術はありません。


事故に遭うと,いろんな損害があります。

もちろん,怪我をした治療をしなければいけません。

それには治療費や通院交通費がかかります。

仕事を休まなくならなければならなくなれば,

有給休暇を使うにしても,それが欠勤になるにしても,

本来入るはずの利益はなくなってしまいます。

そして,その後,後遺症が残ってしまったら,

仕事をする能力が少なくなってしまうと,その分の損害が生じます。


そして,事故にあってショックを受けた慰謝料。

入通院をしなければならなかった慰謝料。

後遺障害が発生した慰謝料。


こういうのは,大抵,望んだより少ない金額です。

辛い気持ちや,辛い状況はお金には換えがたい。


じゃあ,弁護士は何をするべき人なのか?

それはできる限り,その差を埋める為のものです。


やっぱり,事故には遭わないのが一番いいという,極一般的な結論でした。

ゲス不倫と慰謝料問題,そして不倫と親権問題(H29.5.19)

最近の世の中,不倫に対して非常に風当たりが強くなっていますね。

みんなそんな人の不倫を叩いてどうするのでしょうか。

当事者にとっては,大変重要な問題ですが,社会的に抹殺されるっていうのも変な話です。

というか,そんなことしたら,被害者の人が慰謝料を取りにくいのでやめてあげたらいいのにと思います。

不倫をした人は,一生懸命働いて,精々慰謝料をちゃんと払ったら良いのです。


さてさて,不倫と親権問題。

日本では離婚すると単独親権です。

なので,父が親権者になるか,母が親権者になるか,離婚するときに決めるわけです。

ところが日本人は母性信仰があるためか,親権者が母でなければ,何かあると思われがちです。

今,芸能界が少しこの問題で騒がしいですね。

ところで,母親が不倫をした場合,親権者は母でなくなるのか?

全くそんなことはありません。

不倫した母親でも親権者になり得ます。

不倫した妻であることと,悪い母はイコールではないということです。

また,不倫もしない妻であるからといって,親権者にならないこともイコールでないのですね。
「親権者が父」という事実だけで,母が一方的に責められるというのは,ちょっとおかしいなと思う今日この頃です。

ま,他の事情について,全く知らない人間からの戯言でした。

忙しい忙しい(H28.6.29)

最近,とあるテレビ番組を見ていたら,
「心を亡くすのが忙しい。では,心に布が怖い。心に布って・・・(笑)」
というセリフがありました。
これだけで,何のテレビか分かった方とは,私はお友達になれそうです。

テレビの中でのその行く末はともかく。
心に布ってなんだろうと,ずっと考えておりました。
心に布,心を覆ってしまうこと,それが怖いことなのだということなんだと思います。

夜,何が怖いって,真っ暗で何も見えないからなんですよね。
何かが襲ってくるかもしれない。
どこかに何かがいるかもしれない。
そう思ってしまうから怖い。

心にも同じようなことがあると思うのです。
嫌なことがあると,心を覆ってしまう。
見たくないから。
考えたくないから。
傷つきたくないから。
でも,そうやって心を覆ってしまうと,
すぐそこに傷つけるものがあるかもしれない。

この布をとってしまったら,なにか嫌なものが見えてしまうかもしれない。

だから怖い。

そして,いずれ心を亡くしてしまう気がします。
そして忙しい忙しいと言って,何もかもから逃げ出してしまう。
そして,何かが追ってくる気がして又怖い。
そんな悪循環ができあがってしまう。

これは怖いですよ。

だって,後ろから「何かに」追われている気がして,
でも自分の体力もいつか尽きてしまうことが分かっている。
だから,やっぱりいつか立ち止まって「何か」に対峙しなければいけない。
そして,その怖い何かを退治しなければならない。


なんて。

そんなとりとめも無いことを考えている日々です。
コラムの更新に時間が空いてしまった言い訳ではありません(笑)

三寒四温で春は訪れる。(H28.3.16)

これって,季節のことだけでもなくて,心のこともそうかもしれません。

当事務所,残念ながら幸せな気分の人だけが訪れるものではありません。
心が寒く,凍えそうになっている方もいらっしゃいます。
やはり,不倫されたり,お金を持ち逃げされたり,親子や兄弟間でもめていたり,交通事故に遭ってしまったり,家族が捕まってしまったり・・・
少なくとも「幸せ」な状況ではないですね。

何が一番大切か。
心に春を取り戻すことです。

ちょっと哲学的?そうですね。

だって,元通りには戻らないんです。
前と一緒にはもうならない。
だったら,新しい季節の訪れを自力で掴みに行かなければいけません。

ところが,この「心の冬」は,なかなか手強い。
新しい解決に向かっていっても,時折,寒の戻りがやってきます。
憎しみや悔しさ,悔恨の情といったものが,心に戻ってきます。

でも,また進みましょう。
すると,春一番が吹いて,時に春の嵐が訪れたりもしますが,
きっと,美しい春が待っているはず。

寒さと暖かさを繰り返して,
心の春は訪れます。

これはあくまで心の問題。
辛くても,悲しくても,前に向かって歩いて行けば,心の春はそこにあります。

タダを求めて三千里(H28.2.10)

タダ・無料・お得・・・

良い言葉ですね。
ついつい求めてしまいますね。

はい。

はなしば法律事務所も無料相談会なんてものをやっているので,偉そうなことは言えませんが・・
「無料」だけを求めていたら,時既に遅し,なんてことにもなりかねませんので,気をつけて欲しいなと言うお話しです。

最近では,市役所とか,ハローワークとか,法テラスとか,様々な場所で無料相談をしています。
こういうときは大体,時間の制限があるのが普通です。
20分とか30分が相場でしょうか。
長いと感じるか,短いと感じるか。
案外,事情を説明しているとそれくらいすぐに過ぎてしまうこともよくあることです。


ほら,旦那の愚痴を言い始めると,何時間も経っている女子会みたいなもので・・・
だから,とにかく無料で話を聞いてもらえるところ・・と,色んな相談所を訪れる人がいます。

毎回,相談だけ。

こういうことをすると,どこそこでこういう答えだった。あっちではこうだった。というお話しが更に増えて,やはり30分では収まりきらなくなってしまいます。
そうして,親身になってくれる先生がいないと言って,さらに渡り歩く・・という悪循環。


別に弁護士も聞きたくないわけではないのです。
ただ,「一番の問題点がどこなのか」をはっきりさせてないと,なかなか解決は難しい。


それも分からなくなっているなら,
オススメは,とにかく書き出すこと。困っている事をとにかく箇条書きでも書き出してみること。そうすると,自分の心の中も整理がつきます。
そうして,一番困っている事を探しましょう。
あっちもこっちも言っていると,それこそ三千里も相談所を歩き回ることになってしまいますよ。

架空請求でも,裁判所を通じたら本物になる。(H28.1.20)

近年,架空請求が多発しています。
どうでしょう。
あなたのところにも届きませんでしたか?
メールやハガキ,色々です。
ちなみに,うちの弁護士にも架空請求のメールが届きまして,事務所で回覧した事もありました。


さて,なんの覚えもないメールやハガキでの督促は,基本的に放置しても何の問題もありません。
けれど,裁判所から届く「支払督促」だけは無視しないでください。


裁判所の書類なんて,無視しないって思うでしょう?
案外,そうでもない。
内容がわからなくて『しばらく』置いておきました。
そしてそのまま忘れ去られてしまうことも,よくある話です。


この支払督促には期限があります。
期限内に反論しないと,相手方の言うとおりに決定が出てしまう。
それが架空請求でも同じです。
嘘偽りなのだから,認められない!
と言っても,後の祭り。
裁判所の決定が出てしまえば,その後は「正式な請求」になってしまいます。


なので,裁判所からの書類だけは必ずしっかり対応しましょう。
「特別送達」で送付されたものに限ります。
封筒に「特別送達」と赤字で書かれた,受領印が必要な郵便物。

このような書面には,要注意です。

師走・・・やはり,先生は走るのです(H27.12.25)

師走です。

今日で,当事務所は業務終了です。

今年も一年ありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。


師走。

先生は走るのだと,若かりし頃はずっと思っておりました。

本当は,先生ではなく,師匠の僧のことらしいですが。


しかし,師走となると,なんだか慌ただしいのは誰しも一緒。

弁護士も例外ではありません。

年末年始の休みが入ることや,年の変わるまでにと期日が詰め込まれることや,

今年の内に悩み事を終わらせたいという相談者などがやはり多いため,

仕事が慌ただしくなるのは必定なのです。


今年最後となっていうのもなんですが,

もしくは今年最後だからなのか,

年を越したときが,一番の狙い目かもしれません。


なんだかちょっとほっとしてしまう年始ではありますが,

そのときから「エイやっ」と力をいれて,悩み事の解決に動き出せば,

次の師走こそは,ゆっくりゆったりと,年を終わらせることが出来る・・かもしれません。



そんなあなたにうってつけ。

当事務所,来年,1月1日に法律相談をやるのです。

悩みを抱えたまま年を越してしまった方,御来所くださいませ。

関係者の誰も判決聞きに来ないんですか!?(H27.11.24)

『関係者の誰も判決を聞きに来ていないんですか?代理人も来てないんですか?』

『(裁判官は)判決の理由も言わないんですか?』

とあるアナウンサーさんが,司会をするお昼間の番組でこんな発言をしていました。


私,この業界に勤めていなければ,『なんてひどい弁護士と裁判官なのかしら!!』と思ったに違いありません。


実際のところ,弁護士が判決を聞きに行くことは,ほとんど無いです。

でもこれ,ちゃんと理由があるんです。


判決の言い渡しの際,法廷で伝えられるのは『主文』と言われる部分だけなんです。例えば,「被告は原告に金×××円を支払え。」というような。

民事や家事の裁判では,その判決に至った理由は,法廷では説明されないものなんです。

では,理由はどうやって確認するかというと,『判決書』という書面に理由が書かれていて,これが裁判所から弁護士もしくは当事者に郵送されるので,これを読んで理由を確認するんです。


そして,主文自体は,裁判所に電話して確認することができます。

だから,民事や家事の裁判の場合,「裁判所に出頭して判決を聞く」ことが必ずしも重要なわけではないんです。


私がテレビで見た案件なんかは,当事者や代理人が法廷に判決を聞きに行ったとしても,レポーターに囲まれてもみくちゃにされるだけだったと思います。


だから司会者さん,判決を聞きに行ってないの,弁護士の怠慢じゃないんですよ!!

とテレビに向かって弁護士と裁判官を擁護してみました。


正倉院展に行ってきました(H27.11.9)

数ある展示物の中でも,特に螺鈿の八角鏡に見惚れてしまいました。


私は5年ほど前から正倉院展に行くようになりましたが,仕事を終えてから行くのがいつものパターンです。

最近では,多くの美術館や博物館で開館時間を延長している日があります。

奈良国立博物館でも,通常ですと午後6時が閉館時間のところ,週末などは午後7時になっています。

この時間に行くと,大混雑の正倉院展もほぼ待ち時間なしで見ることができます。


今年の正倉院展は今日でおしまいですが,来年や展覧会などに行かれるときの参考にしていただければ幸いです。



さて,今日で終わる正倉院展についてだけ書くのもなんですので話題をもう一つ。


正倉院展の始まりとともに秋の訪れを意識し,先週正暦寺に紅葉を見に行きましたが,まだちょっと早かったようです。

例年見頃は11月中旬から下旬とのことですので,そのころにもう一度行ってみようと思います。


古今和歌集に奈良の紅葉を詠む素敵な和歌がありました。


   たがための錦なればか秋霧の佐保の山辺をたちかくすらむ 紀友則


霧のために佐保山の紅葉を見ることができなかった,その情景を詠んだ歌です。

事務所の場所がら,私がよく目にするお山は三笠山や若草山ですが,お山と紅葉と霧,本当に美しい情景ですね。


恋と法律(H27.10.7)

恋する二人の間の一般常識つまり「普通」と法律。

全く一緒ならいいなと思います。


しかし違うのですね。これは,結構大幅に。

何せ,普通というものが,一人一人違うものだから仕方ないのです。

簡単なところで,「浮気」の定義。

友達と話し合ったことがあるんじゃないでしょうか。

恋人同士でも話すこともあるでしょう。


一緒に出かけるだけでも駄目だ。

手をつないだら駄目だ。普通に繋ぐならいいけど,恋人繫ぎなら駄目だ。

いや,ハグなら大丈夫。

デートするだけでもいけない。二人きりなんで言語道断。

お酒が入るような二人きりはだめ。

心がそっちに浮ついただけで許せない。

Hしなければそれでいい。

キスまでならいいかな。

体の関係はスポーツと一緒だ。

などなど。

この線引き,人によってまちまちだし,関係性によっても色々です。


じゃあ,それぞれの浮気の定義で,法律が裁けるか。

残念ながら違います。

まず,夫婦関係という事が前提で,「不貞行為」があるかどうか。

結局,性行為をおこなっているかどうか。


でも,浮気は浮気じゃないですか!

そうですね。その通りです。

でも,法律の線引きは「不貞行為」となっている。

ココで勘違いが起こるのです。法律では許されるのだからいいじゃないか。

いやいや,本来,二人の関係性は,二人の間で決めるもの。

一刀両断に法律で裁くものではないのです。

だから,私が思うこと。

夫婦関係や恋人関係に,「法律では」なんて言葉が出てきた時点で,その関係は恋ではなく,ビジネスになっているのかもしれません。


あ,ちなみに,「不貞行為」をしないからといって,離婚しなくていいというわけではありません。

お互いの関係が修復しがたいものなら,離婚となることもあるのですが,

いわゆる一発レッドカードが,不貞行為というワケです。

人の噂も75日(H27.7.28)

法律事務所に来る人は,いやな思いをしている人が大半です。

そして,それを人に知られることに恐怖している人が大半です。


例えば。

借金をしている人。

借金を整理して払いたい。破産をしたい。

どうしても,周りにというか,家族に知られたくない。

一人で何とか片付けたい。

もちろん,要望にはお応えします。

お手紙を差し上げるときも,法律事務所の封筒は使わないなど,色々出来ます。


だけれど,その秘密。

一人で抱え込んで,辛くないですか?

家族と話し合えませんか?

はじめはたぶん怒られます。

ものすごく,もう嫌い!なんて言われてしまうかもしれません。

別れ話も出てしまうかもしれません。

ただ,話し合って,一緒にこの問題を乗り越えようとすることは出来ないでしょうか?


この世の中「絶対」はありません。

絶対に,今の秘密を知られないなんて,言えません。

もし,後になって知られた場合,そう考えると,それも怖くないですか?

一生,その秘密,抱えて生きていけますか?


家族にこっぴどく怒られた人。

それでも,仕方ないと言われながら,その問題を家族の問題として解決をして,

「人の噂も75日」季節が変わって,仲良く暮らしている人がいます。

(残念ながら,その逆の人もいます)


秘密を解決することは,ある意味,家族の在り方を見つめられる機会なのかもしれません。

電話相談やメール相談、何故してくれないんですか?(H27.5.26)

今日の奈良の最高気温は30℃だそうです。

夏ですね。

山々の緑も青々としてきました。


さて,今日は相談のお話。

はなしば法律事務所では,というか,うちの弁護士は,

基本的に電話相談はお断りしています。

基本的にメールでの相談もお断りしています。


なぜか?

『相対しないとわからないことがあるから』です。

なんだか,原始的な感じがしますね。

世の中にはこんなにもメールや電話が普通に使われていて,主流となっているのに。

でも,メールや電話じゃ,その人の人となりや,本当に困っていることや,そういうことはなかなかわからないんです。


うちの弁護士はよくこんな風につぶやきます。

「インターネットで調べれば分かることを,弁護士が電話やメールで教えているのは弁護士の仕事じゃない」

「個別の事件は全て応用問題だから,電話やメールでの回答は間違う可能性がある」


法律って,すごく堅苦しくて事務的で,

YESかNOですぐ答えられるような

善か悪かですぐに判断されてしまうような,

そんなことの様に思われるかもしれません。


ところが,違うんですね。

法律はあくまでも手段です。

うまくいかないこと,

どうしても困ったこと,

これからうまくいかせたいこと,

それを処理するのが,法律という道具で,弁護士はその道具を使う人なのです。


だから,あなたと直接会って,話をする,それを大事にしているのです。

確認は定期的に!(H27.4.13)

この度,ホームページのお問合せメールの不具合が発生していました。

ご迷惑をおかけした方には,大変申し訳ありません。


謝罪の言葉は尽きません。

なぜ,こんな事になってしまったのか。

確認を定期的にしていないからの一言に尽きました。

大丈夫と思っていても,やはりことある毎にチェックする。

それが,一番大事なことですね。


そんな猛省をしていると,

このことというのは,何にでも当てはまることに気づきました。

例えば人間関係。

夫婦関係なんて最たるものです。

うまくいっていると思っていっていた夫が,突然妻に離婚を突きつけられて,

驚いて,慌てふためく。

なんて,よくある話。もちろん,逆もまたしかり。

夫婦という関係性を,大丈夫,と思い込んでいて,

定期的に確認をしていなかったのでしょう。

妻は,夫は,嫌な気持ちになっていないかな。

疲れていないかな。日々楽しんでいるかな。

そんな確認をしていれば,夫婦関係も,そんなにこじれたりしないのかもしれません。


とにかく,確認は定期的に!

現在の私の心の合い言葉です。

エープリルフール(H27.4.1)

4月1日,みなさんいかがお過ごしでしょうか。

騙しましたか?

騙されましたか?

そんな間もなく,新年度の慌ただしい日々に紛れていますでしょうか。


弁護士は,案外,暇です。

なぜなら,裁判所が忙しいから。

裁判所はこの時期,裁判官や書記官の異動がありますので,

裁判の期日が入らないのですね。あんまり。

だから,案外,事務所にいます。


ああ,暇という言い方は誤解を招きかねませんね。

事務所で仕事をしていることが多いということです。


あ,でも,弁護士さんでも弁護士会の委員会活動なんかをしていると,きっと違うという人もいると思いますが。


「もうしこうなったらどうしましょう!?」(H27.3.10)

考えませんか?

私は,考えます。小心者ですから。

もし,私がこれを話すことによって,誰かが嫌な思いをして,腹を立てて,みんなに言って,みんなも私を嫌いになって,そしたら,友達が私から離れていって,家族にももしかしたら影響が出て,家族も寂しい思いをして・・・


なんて。

無限ループな,こういう思考。

自分一人じゃ,なかなか断ち切れるものじゃないです。

だけど,笑顔で家族が帰ってきたらそれでおしまい。


さて,問題が,本当に問題を抱えている人。

誰かとトラブルが発生しているとき,

「彼がこう出てきたら」

「彼女がこんなことを言ったら」

「あの人がこれをしなかったら」

心配は尽きません。

だって,相手はあなたにとって,害をなそうとしている人ですから。

何かしてきたり,何か言ったり,してほしいことをしなかったり,

します。きっと。

あなたの望む通りに相手は動いてはくれません。


だから,先にその手を考えておく。

必要です。ある程度。

だけど,考えすぎたら壊れてしまいます。

あなたの頭の中の相手は,無限にあなたを苦しめる存在だから。


それよりも自分の望む未来を見ながら,少し,心を穏やかにして。

どんなボールが来ても,反応できるゆとりを持って。

そう,あの錦織圭選手のように。

肩の力を抜いて。

嘘でも「勝てない相手はいない」と笑顔を見せてみませんか。

正義は勝つ!?(H27.2.13)

「勝ちます」

ただし,神様仏様が相手なら。


この世では,正義は必要ですが,正義が勝つとは限りません。

身も蓋もない言い方で,あまり好きではありませんが,事実だからしかたない。

裁判においては,裁く裁判官も人間です。

あなたが正義であるかどうかなんてわからない。

あなたが人を助けたことも,あなたが花を育てたことも。

あなたが我慢してきたことも,あなたが夢を奪われたことも。

誰も見てないんです。

あなただけ。

あなただけが知っていること。


じゃあ,裁判って何?

正義は負けるの?


負けないように,

あなたのしてきたことを積み上げていきます。

それは証拠だったり,

あなたの陳述書(意見をまとめたもの)だったり,

誰かの証言だったり。

そうして,何も知らない人を納得させられるようにするのです。


カップルの喧嘩話を聞いたとき,

彼女から聞くことと,彼から聞くこと。

話が全く違うってことありませんか?

彼女から話を聞いたとき,彼はなんてひどいやつなんだって思いませんでしたか?

彼から話を聞いたとき,彼女はなんて駄目なんだろうって思いませんでしたか?

裁判官は両方の話をじっくり聞いて,納得する側に旗を揚げるのです。


「正義は勝つ」と私も言いたい。でも,そうとは限りません。


ただ,正義は勝つとは限らないからと言っても,相手と同じ土俵には立ちたくないものですね。

『着手金っていくらですか?』(H27.1.21)

この質問は,よくお電話で頂きます。


答えは・・・申し訳ありません。

「相談の上で,詳しく話を伺ってから」

と回答させて頂いています。

はっきりしないのね!

なんて,お叱りを受けることもあります。


もちろん報酬基準というものは,どこでも作成しなければなりませんので,

当事務所にもあります。ホームページでも掲載させていただいています。


これは,昔,日弁連(日本弁護士連合会)で作成されていた報酬基準です。

ご覧頂いたらわかると思いますが,経済的利益の〇%という書き方で,

わかりにくいかもしれません。

というか,わかりにくいですよね。

そして,計算してもらうと,「高い!!」と思うかもしれませんね。


そして,実際のところ・・・

こんなに頂かないこともほとんどです。

でも,難しい案件や,いろんな事件が絡んでいる場合もあって,

一概にははっきり言えません。

1個の裁判で出来ると思っていても,本当は何個かの裁判をしなければ

いけなくなることもあります。

そうすると,明朗な会計というわけには,なかなかいかないのが現状です。


こればかりは申し訳ないとしか,申し上げられなくてすいません。


追伸

ただ,相談を受けた上で,見積を出すことは出来ます。

なので,見積を出してもらって,一回,家に持ち帰って検討して,

依頼するかどうかを決めるというのは大丈夫。

悩んでいる人へ(H27.1.8)

ここ数年で,弁護士さんがとても身近になりました。

みなさんはどう思いますか。

YES ですか NO ですか。

テレビではバラエティー番組で「法律相談」のようなことも多くなり,

コメンテーターにも,「弁護士」さんが増えたように思います。

美人弁護士などといわれる人もいれば,マラソンを走ってしまう人もいます。

もちろん,悪いことではありません。

法律というのは,特別なものじゃなく,普通の生活の中にこそあるものです。


でも,本当に必要としている人に知ってもらうにはどうすれば良いのかと考えます。

今,悩んでいる人は,きっとテレビを見る余裕もない人です。

テレビを見ても,それを受け入れる余裕の持てない人です。


そういう人こそ,相談して欲しい。

人間が一人で考え込んで,出てくる結果なんて,たかだか知れています。


相談をして,

「案外,大した問題じゃなかったんだ」

「こういう人は,他にもいるんだ」

「こんな解決方法もあるんだ」

そんな風に,考える事ができれば,前に一歩進めます。


前に一歩進むために。

その背中を押してもらうために。


悩んでいる人へ,

一度,相談してみてください。

(無料相談もあります。とうぞ,利用してください。)

弁護士の仕事(H26.2.24)

弁護士法には,弁護士のお仕事はこのように書かれています。
「弁護士は、当事者その他関係人の依頼又は官公署の委嘱によって、訴訟事件、非訟事件及び審査請求、異議申立て、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件に関する行為その他一般の法律事務を行うことを職務とする。」

難しいですね。法律って。

だから,とても簡単に言うと,弁護士は,「代理人」です。

依頼人の代わりに,いろいろな法律に基づいて,手続を行うことです。

困っているとき,苦しんでいるとき,
裁判を自分でやることっていうのはとても難しいです。

困ってなくても,苦しんでなくても,
裁判の方法を調べたり,法律のことを調べたり,
自分でやるのは,とても難しいし,疲れてしまいます。

その時の専門家が,弁護士です。

弁護士は,あなたのわりに法に基づいて手続をする,です。

ですから,もしご依頼されるなら,あなたのことを全部話しましょう。
いいことも悪いことも,そうしなければ代わりになることはできません。
そして,弁護士も人間なので,教えてもらわなければ分かりません。

そして,法律がどのようにあなたに役に立つのか,考えましょう。

そんなことが,弁護士のお仕事です。
最初は少し堅い内容ですが,ここのへんで。